宋時代以降、文人画家による中国の伝統的に老荘思想に基づく隠逸への志向が山水画の隆盛に大きく影響する。
山水画には山や川だけでなく、人物や楼閣が描かれる。そうした人物の多くは旅人や、独り舟を浮かべる漁師、あるいは世俗を離れて生活している隠君子である。
画中に描かれる楼閣は、画中の道を歩む旅人の向かう目的地と、そこでの風雅な生活を暗示している。
山水画に描かれる漁師は単なる労働者ではなく、隠者を暗示しており、彼らの自由な境地を表している。
文人たちにとっての山水画とは、単なる風景画ではなく、彼らが理想とした、俗世間を離れた理想郷を表したものであった。
宋時代になると唐時代までの絵画の主流であった人物画のような伝統的絵画に加え、山水画と花鳥画の様式が確立された。
特に水墨画による山水画はその後の中国絵画を代表するジャンルとなった。
北宋の初期から中期にかけての山水画家としては李成、范寛、郭煕らが有名である。
北宋末には、書家としても知られる米芾とその子の米友仁の父子がある。
米芾は書家としては宋の四大家に数えられ、画家としては米法山水の創始者として知られる。
南宋時代は文人画家よりも宮廷画院の画家が活躍した時代で、彼らによる余白の美を生かした山水画が盛行した。
この様式は馬遠、夏珪によって大成された。
またこの時代の現存水墨山水画の中で、もっとも優れた作品の一つとして瀟湘臥遊図巻が挙げられる。
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