清代の陶磁器 ②

茶葉末釉瓢形花瓶

茶葉末:膳魚黄とも言う。膳魚とは田鰻で、色はドジョウと同じ黄褐色でやや緑がかったものもある。
中国料理でよく用いられるので澄泥硯にもこの色名を使っている。茶の葉の色にも似ているので茶葉末ともいっている。
康煕時代に始まり次の雍正・乾隆時代に名品が生まれる。日本ではそばと俗称している。

紫紅釉扁壺桃耳花瓶

窯変:均窯の窯変である青色と紅色の混ざった美しいものにならったもので、虹色の間に青色が窯変として現れ、柘榴尊や壺形器に多い。
中国人はことにこの窯変を天工の妙として愛好する。光沢がある。

青藍釉印形花瓶

広東窯:広東省にはいくつかの窯があるが、広州では景徳鎮の白磁の上に西洋向きの絵画を描いて輸出したという説もあり、広州に近い石湾窯は今日でも盛んに輸出向けの陶磁や、日本で言う青藍色斑釉を厚くかけたいわゆる海鼠手をつくっている。
福建・広東も、浙江・江蘇も江戸時代に長崎との間に貿易が行われているので領地の陶磁も我が国に数多く輸入されている。

窯変釉(梅瓶)花瓶

色釉磁器は絶えず新風を作り出し、「郎窯紅」、「窯変」、「天藍」、「粉青」、「松石緑」、「茄紫」など、色彩が艶麗で種類が多様であり、清代の磁工芸の発展水準と高度の成果を十分に反映している。


豆青釉羊耳花瓶

豆青:いわゆる青磁とは違って、そら豆の淡緑に近い色彩をしたもので、彫刻した文様に釉薬がかかるとやや濃淡の変化ができ文様に雅味が加わる。
小形のものが多いのは色調のためである。


影青団竜文太白尊

太白尊:太白尊の名は李太白(李白)が身近に置いた酒壺ということから。
また形が漁夫の魚籠に似ており、漁夫尊とも言う。
小さな口の下から平らな底にかけて半円形の線を描く形の瓶を指す。
大きいものはない。


この郎窯は康煕時代の晩期に江西省巡撫として赴任し景徳鎮の陶務を兼ねた郎廷極の姓を冠した釉裏紅の陶磁の名称で、郎窯の特徴はやや濃紅色で小豆色に近い。
また牛血色とも言われている。

紅釉は下に流れやすいので、口辺は淡紅に底部は紫黒になったものが多い。


黄地緑紫彩竜文皿

素三彩:白釉をかけて焼成してから後に上絵付けをするのと異なり、直接黃・緑・紫などの色で絵付をしてから低温で焼成したもので、黃で地を塗り、緑・紫・白の顔料で文様を描いた物もある。
康煕時代に始まった技法と言われ、素朴な味があるので人々に人気があった。
また、素地に線刻の文様を施し、白釉で焼成してから黃・緑・紫の三色で描いた伝統的な三彩や、三彩釉を色分けにかけただけのネットリとした三彩器もある。

蘋果緑釉花瓶

蘋果緑:アップルグリーンとも言われる。これは郎窯のごとく紅色をもって焼成する目的であったものが、たまたま窯変で緑色に焼成されたものと言われ、数が少ないので欧米人に貴重なものとされた。日本には殆どない。


黒釉開光青花山水花鳥文様耳付花瓶

院体画:南宋画院絵画の様式を通常院体画と呼ぶ。院体という言葉は宋代に始まり、「画院絵画の体」を短縮したものであって、宮様とか宮体と同様にいわば宮廷風をも意味している。


孔雀緑釉鸚鵡置物

西ドイツ国立美術館 シャルロッテンブルグ宮殿、磁器の間に飾られている中国磁器(鸚鵡の置物)と同年代の作品。(1620年)

豆彩唐草文大花瓶

明の成化時代の美しい豆緑色を主とした五彩に倣った雍正豆彩器は、壺、瓶、瓶、碗その他の器に多く用いられ、雍正陶磁の一特徴と言われている。

青磁双魚文皿

陽刻文:装飾法の一種。浮彫文ともいい、陰刻文に対する語。彫って高く文様を表したもの、型によるもの、イッチンなどがある。

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