中国 清朝 玉の硯屏

硯屏(けんびょう)とは硯のそばに置き、ほこりを防ぐと同時に硯を引き立たせる装飾衝立(ついたて)のこととされる。
この清朝の硯屏は玉板を紫檀の枠台に嵌めたもの。実に凛として美しい。

中国 清朝 玉の硯屏

玉の表は清朝康煕・雍正・乾隆の三皇帝に仕えたイタリア出身の洋画家郎世寧の八駿図であると玉の裏に彫られた銘文からわかる。
玉の裏には乾隆帝の軍機大臣として20年近く務めた清朝重臣于中敏の題が彫られている。
銘文は「権與十駿図驕皇癸亥歳命世寧郎至今歴二十餘年…御製玉鏤八駿歌」云々約二八〇の文字が彫刻されている。

中国 清朝 玉の硯屏

中国に限らず日本の文人も書斎で書画をはじめ飾る文房具としての硯屏、端渓硯、螺鈿筆、竹彫筆筒、芙蓉印材、堆朱香合などを愛で楽しんだに違いない。

(夏樹美術スタッフ N)

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