竹根で彫刻された筆筒、腕鎮、硯屏など書道文房具、香筒、如意、払子、達磨など香道具や仏具は時代問わず日本と中国の文人書家に珍重されています。

小石川後楽園の隣に日中友好会館があります。館内にある美術館で 「上海 現代竹彫刻 精品展 ~竹彫刻で見る中国匠の魅力~」(現在は終了しています。)を鑑賞してきました。
この催し物は日中平和友好条約締結40周年の記念事業の一環です。

 

竹彫展 日中友好会館美術館

上海嘉定と江蘇金陵地域の竹彫が一番盛んな時期は明朝末だそうです。
今も昔と変わらず竹彫職人がさまざまな技法を駆使し筆筒、腕鎮、硯屏など書道文房具、香筒、如意など香道、仏具を芸術性に富んだ作品まで彫り上げています。
竹彫匠の魂が入った作品を見入ってしまいました。

竹彫展 日中友好会館美術館
竹彫展 日中友好会館美術館
竹彫展 日中友好会館美術館

竹は古くから日本にも存在しており、それこそ竹取物語でも翁は野山に入って竹を取り様々なものを作っていたというくだりが冒頭にも描かれているように日本人も竹を利用していたわけです。

竹彫展 日中友好会館美術館

私が時々眺めているこの竹彫腕鎮は実に味わい深く見飽きません。

竹彫展 日中友好会館美術館

(夏樹美術スタッフ H)

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