豪華な蒔絵の器局を紹介いたします

今まであまり取り扱った事のない珍しいお茶道具に使う、器局をご紹介します。

どのような高貴な方が使われたのでしょうか。豪華な蒔絵の器局であります。
それならばあまり珍しいことではないのですが、この器局は朝鮮の文人画家の絵をモチーフに扇子や団扇をかたどった蒔絵であることです。
金圭鎮 安中植 金応元 趙錫晋の銘が刻まれております。
団扇は柄と縁と骨のところをべっ甲であしらい、梅の絵は螺鈿が嵌めこられております。
題字も落款も螺鈿で埋め込まれ、本人の書体を忠実に表しておりますし、安中植の絵は背景を銀地に仕上げ、青貝の螺鈿など宝石を思わせます。
金応元 金圭鎮の書画は共に朝鮮、日本とのコラボレーションは見事であります。全体を金梨地であしらい、金具は布目象嵌で全体を引き締めております。
日本の蒔絵技術と朝鮮文人画家の融合は初めてのことで最初は不思議に思いました。
おそらくどこかの注文品であろう、と思っておりましたが数日たって底の埃を拭こうと思い横にしましたら、文字が出てきました。「李王家美術工場謹製」とあります。
それで合点がいきました。私たちは政治問題だけに目を向けるのではなく、こうした美術工芸、芸術の見地から歴史を見るのも悪くはないな、と思うのですが…、何よりこれを作った職人さんが一番喜ぶような気がいたします。

(夏樹美術スタッフ I)

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