田中一村の絵をご紹介いたします

この作品は年譜を見ると彼の18歳の時の作品で、その時の号は米邨であります。

田中一村の絵をご紹介いたします

田中一村は奄美大島で生涯を終えていますので、今は、奄美の宝となっております。
しかし一村は栃木、千葉 東京が永く、その頃は南画をモチーフとしていました。
この作品は一村が東京美術学校に入学した年ですが、同期生に東山魁夷、加藤栄三、橋本明治、山田信吾などがいたそうです。
その中で一村ほど劇的な生涯を送った人も珍しく、それ故か今でもその人気は衰えません。

日本の美術品がなかなか上向きにならない中、伊藤若冲、曽我蕭白、高島野十郎、そして田中一村など当時異端とされていた画家が今、脚光を浴びていることを思う時、芸術とはなんと玄妙なものか、と思わずにはいられません。この軸は京都で求めました。

呉昌碩の作品

余談:あるオークションからの資料
上の絵は中国の画家呉昌碩の作品です。田中米邨(一村)は呉昌碩の影響を受けたでしょうか。
二人に接点はあったでしょうか。謎であります。
一村18歳の大正15年(1926年)、呉昌碩は82歳でした。

(夏樹美術スタッフ I)

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