アボリジナル・アートと草間彌生

お客様のお宅に伺い、玄関を開けたらいきなりこの絵が目に入りました。
一瞬草間彌生の絵を連想してしまいました。

草間彌生の作品は現在、日本絵画の中でダントツに人気の高い作家の一人です。
奥様が笑いながらこれはアボリジニの絵です、と言われ又見入ってしまいました。
色彩とデザインの自由さに感動して即座に買い求めました。
家に帰って調べましたら、何とアボリジニの絵の素晴らしい事か、と感嘆するほどに素晴らしい絵がいっぱい本に載っていました。
アボリジナル・アートと言うのだそうです。

ヨーロッパの点描画は本などでおなじみです。素晴らしいのは素晴らしいのですが、日本にだって世界が誇る点描画家がいるではないか、与謝野蕪村しかり、池大雅、現代では洋画家の高田誠など数えきれないほどの名人上手がいると自負していました。
しかしこのアボリジニの点描画は脳に入ると言うよりもズシンと心臓に刺さるような衝撃感があります。この文字を持たないアボリジニ達の点描画を見て何やら私の頭の観念が変わったような気がしています。

ちなみにオーストラリアには3万5千年前からのアボリジニの絵が洞窟の石に残っているそうです。
いずれも現代に通ずるアートだそうです。
草間彌生を連想してしまったアボリジニ アートをご紹介します。

(夏樹美術スタッフ N)