夏目漱石と文京区 2

今日はお客様のお宅の訪問買い取りを終え、寄り道して文豪夏目漱石のゆかりの地を散策してきました。

英国留学後に初めて住まった「猫の家」を目指して歩く本郷通りの道すがら、彼が教鞭を執った帝国大学(東京大学の前身)、第一高等中学校(東京大学教養学部の前身)に立ち寄り、ちょうど漱石と時を同じくして農学部で教授をしていた上野英三郎博士と忠犬ハチ公の約90年ぶりの再会に立ち会うことができました。

そこからさらに10分ほど先へ行き、ようやく「猫の家」を発見しました。
説明書きの向こうの塀の上に100年ほどの時を超え、かの文豪の飼い猫の石像がピンとしっぽを伸ばしてお出迎えです。
その先の根津神社の中には通称「文豪憩いの石」と呼ばれる平らな石があり、かつて森鴎外や夏目漱石が腰かけて想を練ったそうです。
何を見つめるでもなく自らの頭の中の文字を深く追い求め石のように動かない彼らの姿が目に浮かぶようです。

夏樹美術へ戻る方向へ今度は白山通りを歩いて夏目漱石二番目の借家である「西片町の家」を目指します。
ここは夏目漱石をはじめ、樋口一葉、二葉亭四迷ほか数々の文化人、医者、大学教授などが住んでいたため当時から学者町として知られていたようです。
彼がこの地を去って2年後に夏樹美術がお世話になっている神田神保町、内山書店とも縁深い魯迅(周樹人)と弟周作人(作家、翻訳家)が、敬愛する夏目漱石の残り香を求めるかのように同じ家を借り「伍舎」と名付け住んでいたそうです。

本当に狭い範囲での散策でしたが、行く先々に何かしらか目印があり、ちょっとした宝物探しをしているようで本当に楽しいひと時でした。
夏目漱石と、彼と同じ時代に生きていた著名人の足跡をたどりながら当時の風を感じることができました。

(夏樹美術スタッフ H)

追伸:わが家の小皇帝 太郎と二郎 吾輩は猫である。