日中国交正常化45周年記念イベント 女子十二楽坊 日本公演

先日、日中国交正常化45周年記念イベント 女子十二楽坊 日本公演を観に行ってきました。
九年ぶりとの事です。

新宿文化センター大ホールは日中友好の雰囲気に包まれ、その若さ溢れる演奏に聴き入りました。
また、日本を代表するテノール歌手城宏憲さんと女子十二楽坊とのコラボ、「花は咲く」の曲を聞き終わった時、心と身体が暖かくなり、まるで春の陽気の中にいる様でした。

音楽は美術品と同様、私たちの心に響く芸術文化であると思っています。

歴史を紐解いてみますと、古くから中国の書、絵画など美術品を好む日本の貴族文化は、中国明朝の音楽と楽器もこよなく愛され、広く受けられ、そして伝承し続けてきました。
例を挙げますと、長崎に渡来した明朝魏之琰の子孫魏君山、鉅鹿民部規貞は姫路藩主雅楽頭酒井忠恭に抱えられ、明楽を広め、「魏氏楽譜」を刊行しました。

また、明朝からの渡来僧東皐心越は水戸藩の徳川光圀に仕え、古琴を日本に伝えました。

さらに、紀州藩主徳川治宝によって収集された中国明朝と清朝の笛などは紀州徳川家伝来楽器コレクションとして伝えられています。

今後も日中国交正常化45周年記念の関連行事に参加する機会がありましたら、お伝えいたします。