横浜能楽堂で狂言「鬼ヶ宿」と能「竹生島 女体」を鑑賞して参りました。

秋、イチョウとモミジが黄金の輝きをはなっています。

秋晴れの日に、横浜能楽堂で狂言「鬼ヶ宿」と能「竹生島 女体」を鑑賞して参りました。

横浜能楽堂は掃部(かもん)山公園内にあります。
ここは井伊直弼を偲ぶために作られた公園だそうです。
彦根藩主の直弼は幕府の大老を務め、日米修好通商条約に調印し、横浜港開港を推進しました。
その功績をたたえるために横浜港を一望できるところに井伊直弼の銅像が経っています。日本を守っているかのようです。

井伊直弼は「安政の大獄」と「桜田門外の変」で有名ですが、一方では茶道、国学、そして能と狂言に造詣深い文化人でもありました。
「鬼ヶ宿」は直弼が書いた狂言で、お抱えの9世茂山千五郎が安政7年「桜田門外の変」の数日前に初演した作品だそうです。
150年以上経った今も、見る者を楽しませています。
「竹生島 女体」は直弼が発案した能作品だそうです。
喜多流重要無形文化財保持者の粟谷能夫能楽師の弁財天は誠に優雅で美しく感動いたしました。

井伊直弼が27歳の時の掛け軸が当社夏樹美術にあります。
興味ある方は「逸品紹介」をご覧ください。