蔵の街喜多方 甲斐本家蔵座敷/幕末会津もう一人の女性 瓜生岩子

初秋の会津に行って参りました。
最初に訪れたのは蔵の街喜多方でした。
喜多方には数多くの蔵があり、とりわけこの甲斐本家蔵座敷が圧巻でした。
この豪華な蔵座敷は総計51畳有り、本床、脇床、上段の間に書院を配す。
4尺幅の廊下、大理石の浴室、手洗いも作られていました。

現在も甲斐家が生活しているそうです。
らせん状階段や西洋家具を設えた応接間など全体に大正ロマンを感じられる建物でした。

隣接した展示室には甲斐家伝来の陶器、絵画、掛け軸など美術品を観ることができます。
また、新島八重と同じく社会福祉、児童教育に尽力した幕末会津の女性瓜生岩子の生涯を紹介していました。
新島八重をはじめ、中野竹子、西郷千恵子、大山捨松など幕末・明治に生きた会津の女性たちが印象深く覚えていますが、私は喜多方に来て初めて、瓜生岩子というもう一人の会津女性を知りました。
彼女は社会福祉家として女性で初めての藍綬褒章を受けました。